確か初恋はいつだったのか
はまぁ覚えている。ではなくてお付き合いをした記憶は高校1年の夏にバイトをして、 近所に地産という会社があって、そこはキノコ紅茶とかが有名で、広域的に不動産や本や肉やパンなど経営していて 夏の間にその一角でプレハブ小屋みたいな店舗でアタシはバイトをしていた。 その頃にお付き合いをしたのが、朝日新聞の奨学金制度で アパートで暮らしていたTだった。ファッションだのセンスだのだのはかなり勉強になったし、楽しかった。 そう思い返せば40年前もの話になってしまう。確か平良孝 タイラタカシって名前だった なぁ宮崎出身だったか頭脳警察とかYMO.をよく聞いて矢沢永吉の曲をギターで弾いていたなぁ 文化祭の時に3人の男を連れて来たアタシに同年代の女共は嫉妬に燃えたものだった。 アタシは全く彼女らの考えとは裏腹に彼の友人の格好良さに比べ何て自分の彼氏は不恰好なものかちょっとだけ心に染みみたいな黒いものが落ちた瞬間だった。 彼は男なんだけれど、とてもロマンチックな乙女座だった。付き合って2.3年って感じでお別れしたのかなぁ あんまり記憶にないかなぁ 芸能関係の仕事したかったみたいで古着屋さん巡りをしたりオシャレの基本を教えてもらったかなぁ クマ旦那にも 喋った事もないし、アタシよりアタシの母親にも気にいられちゃって家族ぐるみでって感じだったんだけれどねっ 全ての物や人に好奇心だったのよ。父親以外の男の人、年上でも、既婚でも、独身でも でも男運は悪かったのかもしれないわねっ…家庭環境もグチャグチャだったりしたし。 親ガチャなんてもんじゃなかったわよ。貧乏だったしねっ
